小柳淳子はうたうたう

JAZZ SINGERです♪ ライブスケジュールやお知らせを更新していきます

秋らしいお話

私の実家は自宅から徒歩1分、
しょっちゅうお世話になってまして(このパソコンも実家のん)、
今日もお邪魔しております。ていうのは枕ですが。
 
こちらの我が実家にはコオロギがおるんです。
飼ってるんです。
 ペットボトルに千枚通しでブツブツ穴あけて、キュウリいれて、すこーし水はって、
そこに放り込んだってるんです。
 お盆に淡路島行ったときに
タコフェリーのりばの待合室で跳んでたのを
ひやかしで捕まえたら、娘が
「もってかえろお~!」言うもんで、
 はるばる海を越え大阪まで来て頂いてから約一ヶ月。
メスなんかなー、全然鳴かへん。

鳴かへんコオロギ飼うてもなにかな~思うんですが、
 接する月日が長くなってくるとなんとなく、
ペットボトルの中でモゾモゾ、ピンコピンコしてるだけでも愛着が湧いてくるねぇ。
実はついでに言うと、
 ウチの近所で捕まえたバッタも入ってますねん。
二匹でピンコピンコ跳ねまくるとペットボトルが
「コトッ、コトッ、」てなってええ感じに可愛いモンです。
 
そんな「ちいさい秋ごっこ」で楽しんでいた最近なんですけど、
 昨日の朝実家にいた時、
 母が、
「コオロギ死んだわ。」
 言うんです。
「えっ。なんで。」
 
 母はその時いつものように、
コオロギくん(メスかなーゆーといて)とバッタくんを
 別容器にしばらく移し替え、
キュウリと水替えをしたのち、元に戻そうとしたら、
 もうその時すでにコオロギくんはグッタリしてたそうです。
「分からんわー。
 あっち向いてて次こっち見たらもう死んでんねんでー。」
なんでやろな~、寿命やろか~、
とかいいながら
私も亡き骸がおいてあるキッチンカウンターに
見に行ったら、
 
哀れコオロギ、腹を天井に向け、
自慢の跳躍を、
力強そうにピンと折れ曲がった脚で
いつも見せてくれてたのに、
その関節は今やだらしなく板の上に伸び、
身体の色も正に魂が抜けた色、というか、
もうきれいなこげ茶色ではなく、
白っぽーい抜け殻色になってました。
  
きのうまであんなに元気(そうに見えた)やったのに~・・・。
 残念。

と、コオロギくんの冥福をいのりつつ、
すぐ土にでも埋めてやらんかったの。
しばらくほったらかしでしてん。
どころかほったらかしたまま私家帰りましてん。
 ゴメン。
 
そしてその午後に母からメールが来ました。
「コオロギ生きてたわ。」

「えっ。」 なんで。

ほったらかしのあと母がキッチンに行くと、
コオロギは
触覚をブンブン振りまわしながら
流し台でジッとしてたそうです。
 
「あれたぶん、
 移動してた容器の中で飛び跳ねすぎて
 頭うちどころ悪くて
 脳震盪起こしとったんとちゃうかー。」
母の推測ですが、そんなんあるんかー!!?
信じられへん出来事です。
 謎すぎる。
 絶対完璧な死骸やったのに。
コオロギって死んだフリ名人とか聞いた事ないわ。
やっぱこれはホンマに
ラクルなのではないのかーっ。

それにしても生き返った後
よーピンコピンコ跳んで
どっか逃げて行かんかったことね~。
生き返った直後で
まだボーとしとったんかな。
  
ウチの母も
よータイミング逃さんと発見したモンやわ、
 何より、
よーほったらかしにしとった事よね~~。
埋めたらんでよかったわー。
 という事でまたちっとも鳴かへんコオロギくんへの
愛着が深まりました。
 
う~ん、感動巨編。
ナショナルジオグラフィックに負けてへんな。